この子は敏感なのかも?びっくりしやすい、すぐに泣いてしまう。成長するにつれ、他の子と違う事に不安になる。といったような経験がある方に読んで欲しい記事です。
HSCだった私がHSCの子供を育てているからこそ分かる視点も盛り込みながら紹介していきますね。
※HSC:Highly sensitive child(人一倍敏感な子)の事 で病気では無く、生まれ持っての気質と言われています。
本題に入る前にHSCに関連した漫画の紹介。絵の雰囲気といいHSCの描写のジャストミートな感じといい、素晴らしい漫画です。
「HSCってなんかムズい。。」「もしかしたらうちの子はHSC?」「HSCかどうか分からないけど、もっと沢山我が子を理解したい」両親にぴったりの漫画です。漫画の雰囲気だけでも見て損なしです。
筆者はこの漫画きっかけで我が子との関係性をしっかり見つめなおすことが出来ました!というか買ってなかったら後悔していました。
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赤ちゃんの時の「敏感さ」はどう判断する?
1歳半くらいまでの赤ちゃんであれば表情や感情を表す態度の「喜怒哀楽」を全て表現する事はなかなか難しいですし、もちろん言葉でのコミュニケーションはできませんよね。
そんな赤ちゃんの意思表示というのは非常に単純明解で、嫌な事があれば泣く、という事です。特に敏感かどうか、というのはささいな事で泣く頻度が1つの指標になります。
ただ、赤ちゃんの仕事は泣く事と言われるくらいですから、当たり前のように泣くのが日常かと思います。しかしながら、泣きすぎて不安になった事がある方は下記を要チェックです。
もしかするとその赤ちゃんはHSC(人一倍敏感な子)なのかもしれないのですから。
HSCは個性の一つですから当然、成長するにつれ複雑化していきます。また、周辺の環境に合わせて色々な事が分かって来たりもします。
人前で緊張する、などは人前に出る事が無い限り分からない事ですよね?下の図のようにHSCの個性の変化を1例で示します。
上記の図に示すように様々な環境変化と合わせて個性は変化します。しかし、それを克服したり、最終的に自分が自分らしくあるために受け入れたり出来るのもまた個性です。
本記事ではまだ複雑な表現が出来ない赤ちゃんのHSCの特徴に当てはまりそうな部分を示していきます。
HSCの赤ちゃんの特徴3つ
- びっくりしやすい
- 環境の変化に弱い
- 痛みや刺激にめっぽう弱い
ざっくり上記の感じではありますが、これらの事は泣く、寝れない、ぐずる、という事に直結することかと思いますので取り上げてみてみたいと思います。
ちなみに我が娘は赤ちゃんの頃に全部当てはまっていました。
もちろん一人一人違うのでここは当てはまる、ここは当てはまらないなどあると思います。また、前述の通り、成長していくとまた変わってくる可能性もあります。
びっくりしやすい
うちの子の場合はとにかく寝ている時に少しでも状況が変化するとすぐ飛び起きてしまっていました。いわゆる睡眠時間泥棒というやつです。
皆さんも以下の音立てで子供が泣いてしまう事ありませんでしたか?例えば下記のとおり
- 少し大きめの声
- 掃除機の音
- 電話の音
- カーテンの開け閉めの音
- レンジをかけた時の音
以上の様な些細な生活音でびくっとする、すぐ起きてしまう、あるいは泣いてしまう、といった経験が多々あるようであればHSCの疑いは十分あるのではないでしょうか。
ちなみに赤ちゃんには刺激に対する反射機能がいくつかありますが、HSCと区別しないといけないのはモロー反射かと思います
モロー反射とは
- 音を立てると寝ている時にビクッとなる
- 腕をのばして指を広げる
- 抱きつく動作をする
基本的には大きな音や光などの刺激が原因で起きる現象です。いたって普通の事で、なんら問題ありません。生まれて4ヶ月頃には無くなる、と言われています。
環境の変化に弱い
- 実家やホテルにいくと全然寝ない。最悪の場合は熱を出す
- 寝ている時に布団をかけるだけで起きる
- お気に入りの曲が無いと寝ない、曲が終わると泣く
- 保育園を最初はとにかく嫌がり、1日泣いている
など色々ありますね。つまり人見知り、場所見知り、温度変化に敏感、安心感が無いと泣く、などでしょうか
その他こんな事もあるのではないでしょうか?
里帰りから戻って来ると、子供が泣く頻度が上がり、下痢になったり、体調不良を起こす。(親の助けがないのもあって2倍辛い)普段あまり会わない人には抱っこをさせない。
こういった特徴がある子はもしかするとHSCかもしれません。
痛みと刺激にめっぽう弱い
赤ちゃんは数十年前まで、痛みに対しては耐性があると考えられていたようです。しかしながら実際は大人と同じくらい痛みを感じているのが分かってきています。
ただ、3才くらいまでは痛覚が未発達で徐々に痛みが分かってくる。といった感じです。
例えばこんな経験ありませんか?
- 怒ってはいないが声色を変えて話すと泣く
- 他の子の泣き声ですぐ泣く
- ちょっと頭をぶつけただけで延々と泣き続ける
同じ様な子を持つ友人に聞くと以下のようなエピソードがありました。
ある日ずっと子ども(1歳)が泣きじゃくって何が原因か分からずに、おろおろしていた。どこか怪我をしていんじゃないかと服を脱がせてみると背中の服でちょっと隠れるくらいの場所が蚊に刺されていて、かゆみ止めを塗ると治った。
実は背中が痒かっただけだと分かりましたが、まさかこんなに泣くとは!
こんな風に痛みや刺激に弱い赤ちゃんであればHSCなのかもしれません。
赤ちゃんがHSCだと分かったらどうすれば良い?
まず我が子は人1倍敏感な子であり他の子とは違う、と認めて上げてください。
そして、HSCにも良い面がある事に目を向けましょう。それは子供が育つにつれはっきり分かってきます。最後はゆるーく諦めると楽になります。
例えば以下のような感じです。
- HSCは病気でもなんでも無く、立派な個性だ!と自信を持つ
- ママ友の「ウチの子はそんなんじゃ泣かないよ」は気にしない
- 他の子と比べても意味は無いから「出来なかった事が出来るようになる事」を大事にして喜びを分かち合う
- 同じような子の気持ちが理解出来る人間になる、と将来の成長を楽しみする
- あんまり気にしてもなるようにしかならないから、心配しすぎるのをやめる
以上のポイントが大事です。
HSCだった私がHSCの子供を育てているとそんな風に考える事が出来るようになりました。
すべてに対してポジティブになる事は難しいかもしれないのですが、子供との時間を大事に出来るようになりました。
何かのお役に立てれば幸いです。
最後に、冒頭でも紹介した漫画ですが、HSCの理解度を高めるきっかけにめちゃくちゃおすすめなので良かったらどんな感じなのかだけでも見てみて下さい!!ぶっちゃっけるとこの漫画になんでもっと気づかなかったのか。。損してました。